航空界の英知をビジネスへ。「生存するチーム」のコミュニケーション技術]

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航空界の英知をビジネスへ。「生存するチーム」のコミュニケーション技術]

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現在Note本編記事(約16,000文字)を公開しています。Noteではここで紹介した概念を、さらに深く、実践的に解説しています。

【本編で得られる知識とツール】

  • 【診断】 あなたのチームのリスク度がわかる「権威勾配」チェックリスト
  • 【会話術】 明日から使える、上司への提言フレームワーク「PACE」と「CUS」
  • 【思考法】 迷った時に論理的に決断するための「FOR-DEC」モデル
  • 【習慣】 ミスを未然に防ぐ「最強のブリーフィング」テンプレート

[Noteで完全版記事を読む:上司に「それは違います」と言えますか? 組織の暴走を止める「空の安全技術」


1977年、テネリフェ空港。 濃霧の滑走路上で、2機のジャンボジェット機が正面衝突し、583名の命が失われました。航空史上最悪の事故です。

原因は、エンジンの故障でも、テロリストの犯行でもありませんでした。

原因は、たった一つの「ためらい」でした。

離陸を急ぐカリスマ機長に対し、副操縦士は「まだ許可が出ていません」と強く言えなかった。 「あれ? おかしいな」と思いながらも、上司の圧倒的なオーラに押され、破滅へのスロットルを見過ごしてしまったのです。

この話を聞いて、「昔の、特殊な状況の話だ」と笑えるでしょうか?

今のあなたのオフィスでも、同じことが起きていないと言い切れるでしょうか。

  • 部長の無謀な計画に対し、誰も「リスクが高すぎます」と言えない会議。
  • 納期に追われ、重大なバグに気づきながら「後で直せばいい」と見切り発車するチーム。
  • 不祥事の火種が見えているのに、「波風を立てたくない」と沈黙する現場。

これらはすべて、テネリフェのコックピットと同じ「墜落の前兆」です。

今回は、航空業界が数多の犠牲の上に築き上げた「CRM(Crew Resource Management)」という最強のチームマネジメント技術についてお話しします。

これは、精神論ではありません。 組織が死なないための、科学された「生存技術」です。

あなたのチームの「権威勾配」は適正ですか?

なぜ、部下は上司に意見できないのか。 航空心理学では、これを「権威勾配(Authority Gradient)」という言葉で説明します。

コックピットの機長(上司)と副操縦士(部下)の間にある「偉さの傾き」のことです。

  • 勾配が急すぎる(Steep): 上司が怖すぎて、部下が萎縮している。「独裁国家」状態。
  • 勾配が平坦すぎる(Flat): 仲が良すぎて、緊張感がない。「友達サークル」状態。

結論から言えば、どちらも墜落します。

急すぎれば、テネリフェのように部下の警告が上司に届きません。 逆にフラットすぎれば、緊急時に「命令」が「提案」と受け取られ、逃げ遅れます。

あなたのチームは今、どのような角度でしょうか? そして、どうすれば「情報が通りやすく、かつ規律がある」理想的な角度を作れるのでしょうか?

その答えを知っているだけで、会議室の空気はガラリと変わります。

「空気」を読まずに「計器」を読め

「上司に意見して、評価を下げられたくない」 それはサラリーマンとして自然な防衛本能です。

しかし、航空業界では「沈黙=共犯」とみなされます。 機長がミスをして墜落すれば、黙っていた副操縦士も一緒に死ぬからです。会社が倒産する時も同じです。

では、どうすれば角を立てずに、上司の間違いを指摘できるのか? ここにも「PACE(ペース)」という明確な技術があります。

  1. P (Probe): 質問する
  2. A (Alert): 警告する
  3. C (Challenge): 異議を唱える
  4. E (Emergency): 緊急介入する

いきなり「反対です!」と叫ぶ必要はありません。この4段階のギアを使い分けることで、相手のメンツを潰さずに、致命的なエラーだけを回避するコミュニケーションが可能になります。

「生意気な部下」にならずに、「頼れる参謀」になるための会話術。 これを知っているかどうかで、あなたのキャリアの生存率は大きく変わるはずです。

犯人探しをする組織は、必ずまた間違える

「誰がミスをしたんだ!」 トラブルが起きた時、あなたのリーダーはまずそう言いませんか?

もしそうなら、その組織は危険です。 犯人探し(懲罰)を恐れる人間は、本能的にミスを隠蔽するからです。隠されたミスは、地下で繋がり、やがて大爆発を起こします。

航空業界の安全哲学「TEM(脅威とエラー管理)」の前提はシンプルです。

「人間は、必ずミスをする」

どれほど優秀なベテランでも、疲れていれば間違えます。 だからこそ、「ミスをしない人間」を作るのではなく、「ミスが起きても事故にならないシステム(チーム)」を作る。

「誰(Who)」を責めるのをやめて、「なぜ(Why)」を問う組織に生まれ変わる方法。それがTEMです。

コックピットの英知を、あなたのオフィスへ

ここまで読んで、「面白そうだ」と感じた方。 あるいは、「今のチームの閉塞感をなんとかしたい」と切実に感じた方。

現在Noteで公開中の本編記事(約16,000文字)では、ここで紹介した概念を、さらに深く、実践的に解説しています。

【本編で得られる知識とツール】

  • 【診断】 あなたのチームのリスク度がわかる「権威勾配」チェックリスト
  • 【会話術】 明日から使える、上司への提言フレームワーク「PACE」と「CUS」
  • 【思考法】 迷った時に論理的に決断するための「FOR-DEC」モデル
  • 【習慣】 ミスを未然に防ぐ「最強のブリーフィング」テンプレート

これは、パイロットだけのものではありません。 不確実で変化の激しい現代ビジネスを生き抜く、すべての「乗員(クルー)」のための必須教養です。

あなたは、ただ運命に身を任せる「乗客」のままでいますか? それとも、チームの危機を救う「クルー」になりますか?

組織のOSをアップデートしたい方は、ぜひ本編へお進みください。 あなたの「フライト」を変える準備はできています。

👉 [Noteで完全版記事を読む:上司に「それは違います」と言えますか? 組織の暴走を止める「空の安全技術」

 Gooday

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